コラム
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解体工事の工法について Part2
2024年04月26日
こんにちは!
株式会社北斗です!
当社は、長崎県佐世保市を中心に鉄リサイクル事業や住宅や工場などの解体作業をおこなっています。
前回に引き続き、解体工事での各工法についてご紹介していきます。Part1では解体工事の基本工法である手壊し工法や機械解体工法などをご紹介しました。今回のPart2では、前回と比べ、大規模な解体工事がメインとなります。
ワイヤーソーイング工法
ワイヤーソーイング工法は、主に鉄筋コンクリート造の建物の解体に利用される手法で、ダイヤモンドが付けられたワイヤーを使用してコンクリートを切断します。対象物にワイヤーを巻き付け、高速で回転させることで切断を行います。この手法は、振動や騒音が少なく、粉塵の飛散も抑えられるため、周囲への影響が軽減され、屋内でも利用できます。また、水中や高所でも工事を行うことができます。
ただし、コストが高く、切断中には水処理が必要となるため、事前の検討と重大な事故につながる危険性があります。
転倒工法
転倒工法は、建物の支柱や梁などの構造物を切り離し、建物を意図的に崩壊させる手法です。崩壊時には、近隣住民の安全を確保するために防護壁を設置し、振動や騒音を抑える対策を講じます。
この手法は、建物内の手の届かない箇所や、周囲に多くの障害物がある場所など、重機や作業員がアクセスしにくい場所での解体に適しています。また、建物が高い場合でも、崩壊後に別途解体する必要がなく、撤去にかかる手間やコストが軽減されます。風の影響もあまり受けることがないため、周辺への粉塵の飛散を抑えることができます。ただし、周辺への影響や安全に関する注意は必要となります。
ウォータージェット工法
ウォータージェット工法は、ポンプによって圧縮された水を噴射し、建物や構造物を切断する方法です。特殊なノズルから噴射される水流は、非常に高速であり、コンクリートや金属などの硬い素材も容易に切断することができます。また、ノズルを変えることで表面を整える作業もできるため、精密な作業にも適しています。
この工法は、ワイヤーソーイング工法と同様に、振動や騒音が少なく、粉塵の発生も抑えられるため、周囲への影響が少ないです。また、水を使用した解体工事となるため、引火する可能性がある現場では重宝されています。
ただし、ウォータージェット工法には高圧ポンプや専用のノズル、配管、水タンクなど、多くの機材が必要とされるため、コストが高くなるというデメリットもあります。
静的破砕剤工法
これまで紹介してきたコンクリートを粉砕する方法とは少し異なり、酸化カルシウムを主成分とする膨張剤(静的破砕材剤)を穴に注入する方法があります。この膨張剤の膨張圧によってコンクリートが破壊されます。主に、圧砕機が使用できない場所にある家屋や建物の基礎を破壊する際に利用されます。
この手法の利点は、振動や騒音、そして粉塵が発生しないことです。また、コンクリートの破壊に時間がかかるため、隣接する建物に与える影響が最小限に抑えられ、建物周辺の環境を考慮しつつ解体作業を行うことができます。施工は比較的簡単であるため、免許や資格は必要ないものの、安全性の観点から、高度な技術を持った者によって行うのがほとんどです。
ミニブラスティング工法
ミニブラスティング工法は、特定の場所に火薬を使用して爆破する解体手法です。日本ではまだ一般的ではないですが、近年、北欧諸国などで使用されており、将来的に日本でも採用される可能性があります。重機の代わりに火薬を使用するため、重機稼働率は低下し、CO2排出量を抑えることができます。また、範囲を決めて発破できるため、ピンポイントの解体が可能です。そのほかにも従業員の肉体的労働の負担も軽減できるなどの利点があります。
様々な工法についてお伝えしてきましたが、我々北斗は、これからも安全で正確、スピーディーな解体を行ってまいります。
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株式会社北斗
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